平成23年度に海外体験補助金を受けた方

◆富田 翼 さん
留学先:米国・ボストン
留学期間:平成24年3月31日~12月14日

 2012年3月下旬より12月の中旬までの約8カ月半という期間を、語学留学という形で米国に滞在し、ただ単に英語を学んだだけではなく、さまざまな経験を通し多くのことを学ぶことができたと思います。

 私が現地で通っていた語学学校には、アジア、ヨーロッパ、南アメリカなどさまざまな人種の方がおり、考え方も国の数だけありました。ゆえに、同じ国同士で固まる光景もよく目にしましたが、特に文化や言葉の違いなどによる争いはありませんでした。また、滞在中に日本と韓国、中国の争いをニュースでよく目にしていましたが、個人の関係に影響することはありませんでした。特に私が驚いた文化の違いは、宗教に対する考え方です。多くの人が自分の信じる神を持ち、ルールに従っているのを目の当たりにして、宗教の持つ力は彼らにとっては絶大なのだろうと強く感じました。

 今回初めて自分でアパートを探し現地の人とルームシェアをしたのですが、毎日の食事から洗濯まですべて自分でしなければならず、自分にとって初めての経験であったので、両親の偉大さを知る良い機会になりました。同時に自分の手で家を探し生活をしていくなかで、ホームステイでは感じられないような達成感を感じることができました。

 以上のことをはじめとし、数えきれないほど多くの貴重な体験をすることができました。この経験を将来何らかの形で生かすことができれば良いと思います。

 

◆浦本 千紘 さん
留学先:米国・カリフォルニア州ラバーン市
留学期間:平成24年4月2日~8月17日

 私は、この半年間の留学を通し、あらゆる面で成長できたと思います。今まで知識としてしか持っていなかった英語を実際使うことによって、自分が現在どれほどの能力を有しているのか、また今回の経験により次に自分が学ぶべきもの、経験すべきことを理解することができました。そして今回の留学によって得た一番の成果は、異国の文化に触れることによって日本のなかだけ形成されていた自分の狭かった視野が広くなったことです。また、異国の地で生活する不安を乗り越え、一歩ふみ出したことによって物事に挑戦する姿勢が変わり、それに対する不安感や恐怖をなくすことができました。米国の文化では知らない人とコミュニケーションをとる機会が日本に比べ多いので、ぜひそのような文化を日本に持ち込みたいと思います。

 

◆日比 陸 さん
留学先:フィリピン・セブシティ
留学期間:平成23年8月14日~平成24年1月7日

 2011年8月14日から2012年1月7日まで、フィリピンのセブ島に語学留学をしてきました。フィリピンというと言葉のイメージがわきませんが、実は英語が公用語なのです。僕がこの場所に留学を決めた理由は安さです。英語が必須のこの世の中、どうしても英語を勉強したいと思い、迷わず行くことを決めました。

 実際の授業は1日6コマあり、グループクラス3つとマンツーマン3つを受けます。グループクラスでは、ビジネス・グラマー・TOEIC・ライティングなど多様な種類のなかから3つ選択できます。マンツーマンでは自分のやりたいことが選択できる反面、自発的にしなければ成長できないといっても過言ではありません。僕は、マンツーマンではボキャブラリー・スピーキングに焦点を当てて勉強しました。新しく教えてもらう単語は、単語帳に書き込み例文を作ったりの毎日で挫折しそうになりましたが、単語は語学のガソリンのようなもので、覚えなければ何も始まらないので必死に覚えました。そのおかげか3カ月を過ぎたあたりでほぼ不自由なく喋れるまで成長しました。  

 

◆吉田 千鶴 さん
留学先:フランス・パリ
留学期間:平成23年8月7日~9月8日

 私は、美術館で展覧会の企画に関わる「学芸員」という仕事をしたいと考えています。アートの世界では、もう何年も前からマルチカルチャリズム(美術用語で「多文化主義」)が叫ばれていて、学芸員になるためにはたくさんの文化に触れることが重要だと考えました。今回、精華町から補助金をいただき、念願のパリへの留学が実現しました。パリでの生活を少し紹介したいと思います。

 ルーブル美術館に通うことを想定し、ルーブルから徒歩5分のところにアパートを借りました。このアパートは日本人が経営しているもので、とても親切で初めての留学にはぴったりだと思いました。これから留学をお考えの方はアパートの方もぜひ検討していただければと思います。

 パリは本当に芸術の宝庫です。パリ市政府が全面から文化をバックアップしているため、美術館で働く人間は公務員になるそうで、ルーブルで仲良くなった職員の方は「ここで働けることを誇りに思っている」と話していました。日本の学芸員は海外のように役割分担がはっきりしておらず、一人で抱え込む仕事量は計り知れません。根本的なところから日本との違いを実感させられました。

 パリにはたくさんの美術館があります。ルーブル、オルセー、オランジェリー、人気の秘密は古典主義や印象派など、西洋美術を代表する絵画が見られるところだと思います。私は今回、郊外を含め30ほどの美術館や美術施設を見学しました。その中でもギュスターヴ・モロー美術館は隠れた名所です。ここは象徴主義であるモローの世界初の個人美術館で、建物はとてもこじんまりとしているのですが、中に壁一面にかけられる彼の作品群にはとても圧倒されるものがあります。また、オルセー美術館に飾られているモローの作品の習作なども展示されており、オルセーのものと比較しながら館内を見て回るのも楽しいかもしれません。これからパリに行かれる方、またパリに行きたいなと考えてる方はぜひモロー美術館を訪れてみてください。

 最後になりましたが、実は日帰りでロンドンにも足を運びました。ロンドンでもパリ並みの充実した美術館巡りを経験でき、世界の芸術に触れ、ますます学芸員への道を志す気持ちが高まった気がします。すべて精華町の補助金があってこそ実現したものだと考えています。本当に貴重な経験をありがとうございました。  

 

◆岩井 万菜 さん
留学先:米国・オクラホマ州ノーマン市
留学期間:平成22年8月23日~平成23年5月9日

 この10カ月間の留学で何ごとにもぶつかっていくこと、自分から主張をしてチャレンジすることを学びました。日本人が自分1人どころか、留学生も1人もいないなかで、人種の違いや悩むこともたくさんありました。学生も先生もみんな素晴らしい人たちばかりでしたが、自分から聞かない限り、何も教えてくれません。私の考えの甘さと周りの人々の自立した精神に気づき、自分自身としっかり向き合うことのできた10カ月だったと思います。

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更新日:2019年03月15日