令和5年度に海外体験補助金を受けた方

・石橋さん

留学先:イギリス

留学期間:令和5年7月28日~令和5年8月29日

 私が留学に行って最も学んだのは、外国人が日本人と比べてあまり変わらないということです。もちろん、宗教や文化の違いは大いにありますが、根本的な性格や人間性の違いは思ったほどありませんでした。例えば多くの生徒は新しく入ってきた段階ではあまりみんなと積極的に話そうとはしていませんでした。また、日本では、留学に行ったら語学を伸ばすためにできるだけ日本人と話さないようにするべきと言われますが、結構たくさんの外国人が休み時間には同じ国の人と話しています。

 他にも、私がインタビューをした限りできは、特に海外特有の考えだったりは得られませんでした。私はここに大きな違いがあると期待して留学に臨んだのですが、思ったほどのものではありませんでした。もちろん、私の滞在期間は一か月だけであり、そこで関われる人は数が知れています。なので、実際には日本人とは全く異なる考え方を持った人はいるとは思います。この違いこそが留学や、海外での活動における一つの大きな壁だと考えていたのですが、実際にはそこまで大きくないということがわかったのです。つまり、私は留学に行く方たちには、そこまで人種や出身国の違いを意識して心配する必要はないのではないかと思います。彼らも我々と同じ人間であり、根本の部分はあまり変わりません。あとは、文化や宗教などの違いにリスペクトを払って、コミュニケーションをしていれば自然といい関係を築けるのではないかと思います。

 今回、留学斡旋会社より奨学金を頂き、その繋がりから私の留学に関するインタビューを受けました。そこにてさらに詳しく私の留学の情報を見ることがきます(外部サイト)

 

・河原さん

留学先:ニュージーランド

留学期間:令和5年8月5日~令和5年9月30日

 今回の留学では新しい環境での生活・出会いなどを通して、語学力以外にも多くのことを学び、自分自身が成長できる貴重な経験ができた。

 1ヶ月通った語学学校では午前は文法、午後はスピーキングの授業を受けたが、日々の授業やクラスメイトとの交流の中でそれぞれの力の伸びを感じながら取り組むことができた。毎日の放課後のアクティビティや学校主催のパーティーなどクラスメイト以外と関わる機会も多かったため、そこで知り合った人たちのそれぞれの国や文化についても知識を深めることができた。 成果としてはテストで93%の成績を修めることができた。

 また1ヶ月のホテルのインターンではチェックイン/チェックアウト、予約の処理、その他のお客様の対応などフロント業務全般をおこなった。初めて扱うホテルシステムを覚えるのに苦戦したが、ホテルでのアルバイトの経験を活かし取り組むことが出来た。また実際に使われている表現もたくさん知ることができたが、得た知識を日々の業務ですぐに実践できたため、スピーキング・ライティング共に自分が使える表現が増えているという実感を持ちながら業務にあたることできた。成果としては日本とは異なる外国のホテルでのスタンダードについて知識を得ると同時に、フロント業務全般を一人でこなせるようになった。

 学校・インターン・日々の生活・ホームステイでの日本とは異なる文化との関わりを通して、自分の意思をはっきり伝えることの大切さについても身をもって学ぶことができた。またマオリの文化が日々の生活と密接に結びついていることも知り、さまざまな文化との共生についても知識を深めることができた。

 今回の留学は初めてのことばかりで日々が学びの連続だった。この2ヶ月の経験を今後の人生に生かしていきたい。

・杉原さん

留学先:フィリピン

留学期間:令和5年8月13日~令和5年9月30日

 私は約2か月間フィリピンの語学学校へ留学しました。この2か月間本当に毎日が刺激的で充実した日々を送ることができました。留学先では、毎日朝の8時から夜の18時まで授業がありました。CIA校では、ほとんどの授業が先生と生徒のマンツーマン授業で一人一人に合った教材を使用し授業を行ってくれます。私はこのマンツーマン制度が自分に合っていました。もし自分の文法や単語が間違っていたら先生は言い直したり、言い換えてくれたりと本当に親切に教えてくださいました。

 毎日先生や友人と英語でコミュニケーションを取るため、リスニング力は伸びたと実感しています。そのため、今までよりも英語が聞こえやすくなりました。また、留学を通して自分に自信を持つことができました。留学当初、私は自分の英語が間違っていたらどうしよう。という恐怖感があり中々、殻を打ち破ることが難しかったのですが、この留学を通して間違えても良いから、とにかく話すことが重要だということを学びました。この考えを持つことができたのは本当に私にとって大きかったです。

 さらに、現地では多国籍の友人が沢山できました。彼らと英語で母国の文化や、たわいのない会話をする時間が本当に楽しくかけがえのない時間でした。日本と異なる文化に対して沢山の驚きと発見がありました。本当に彼らに出会えたことに感謝です。

 この留学経験を経て、自分の将来も明確化されました。また、もっと色んな国の人と出会い交流したいと強く思いました。その為、英語の勉強を引き続き怠らず継続していきます。

・井上さん

留学先:オーストラリア

留学期間:令和5年9月10日~令和6年4月7日

 令和5年9月10日から令和6年1月5日までの4ヶ月間は、現地の語学学校に通い、4技能別に自分のレベルに合ったクラスで、みっちりと英語の勉強をしました。オプションクラスでは、4ヶ月の間にビジネス・ボキャブラリー・会話のクラスを選択、受講し、いろいろなシチュエーションにおける英語表現を習得することができました。様々な国の人と友達になり、学校卒業後、そして帰国後も連絡を取り合って、彼らと英語でコミュニケーションを取ることができる楽しさを実感しています。

 その後、令和6年1月10日から4月5日まで、現地の会計事務所(Lee And Associates Accountants)にて週4日フルタイムでのインターンに従事しました。大学での専攻が経済・経営ではなく、オーストリアの税制度についての知識もないため、全て1から勉強しなければならないことや、慣れないビジネス英語でやりとりをすることはとても大変でした。しかし、語学学校や日本に居ては出会わないような場面を経験することで、新たな英語表現を習得し、コミュニケーション能力の向上につながりました。この経験を、将来の社会人生活にも活かしていきたいと思います。

 その他、オーストラリアのカリキュラムを日本語で勉強する現地の小学校にて、日本語の宿題や日本語学習のお手伝いをするボランティアにも参加しました。私たちボランティアが子どもたちに日本語を教えるだけでなく、子どもたちから英語やオーストラリアの文化について教えてもらうことができ、とても楽しく充実した時間でした。約1ヶ月という短い期間でしたが、インターナショナル教育やバイリンガル教育について様々な気づきと学びがありました。これは、私の大学での卒業研究のテーマでもあるため、自らが現地で体験できたことは貴重な経験となりました。このボランティアを通して気づいたことや感じたことを深掘りし、卒業研究を進めていきます。

・山﨑さん

留学先:フィンランド

留学期間:令和5年8月28日~令和6年6月10日

 約10ヶ月のフィンランドでの留学生活で、学業においてのみに留まらず、人としても大きな学びを得ることができました。学業に関しては、英語の4技能が格段に上達したと実感しています。留学中の10ヶ月は、様々な国からの留学生、そして現地の人々とコミュニケーションをとるために、英語を話すことが必要不可欠でした。伝えたいと思ったことが難しい内容であったとしても英語以外では伝える術が無いので、その場ですぐに言葉を検索したり、簡単に伝わるように言い換えを意識したりしました。最初の頃は、うまく伝わらないことや自身の英語力に対してがっかりして、落ち込むことも多かったですが、日々の生活の中でその行動が習慣となり、当たり前になった時に英語という言語に対する考え方自体が変化するようになりました。英語を話すことを自身のステータスなどと考えるよりも、色々な人とコミュニケーションをとるため、自分のことを相手に知ってもらうためのひとつの手段でしかないと考えるようになりました。そのような考えができるようになった理由としては、毎日英語を話すことに慣れてきたということはもちろん、英語はこの世界にあるたくさんの言語の中のひとつでしかないとの考えを持ったことにもあると思います。現代社会では、英語は様々な言語のうちのひとつであるという概念以上に、その影響力があまりにも大きく、多くの人々が英語を話すことができるという状況を強要されているようにも感じることがあります。もちろん、英語を話すことができれば自身の生活の質の向上にも繋がるかもしれませんし、ひとつの言語だけを話すよりかは、はるかに多くの人々と関係を持つことができることは確かです。しかし、私は「英語」という大きな影響力を持つ言語を「話すことができる」という事実自体にこだわりすぎていたのかもしれないと改めて感じ、ハッとさせられることがたくさんありました。私たちには、「日本語」という言語があり、フィンランドに住む人々には「フィンランド語」や「スウェーデン語」があります。どこの国の人とでも、相手を知るには「話す」ということがとても重要です。会話するという過程においては、英語は私たちの関係性を素早く繋いでくれる一番手っ取り早い手段になります。しかし、最も大切なのは言語ではなく相手を思いやる気持ちであることを再確認しました。言語以上に大切だと感じた事はたくさんあります。例えば、相手の出身国の歴史を知る事、宗教について知る事、セクシュアリティについて理解する事、人種や性別をもとに自身の固定観念で憶測したりしない事などです。これらのこと全てが、これから私が生きていく上で重要であると感じたことです。そして、自分自身を知って欲しいなら相手のことをよく理解しようと努力すること、そして時には自分自身を素直に表現する力も必要であることも学びました。10ヶ月間で私が過ごしたすべての瞬間が私の気づきと、自身と世界のこれからを考えるための糧になりました。今、私が最も大切にするべきことは、この気持ちと気づきを忘れないように、日本でもう一度自身の現実を生きることだと考えます。

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更新日:2024年07月05日