杉浦正省町長2期目所信表明
令和5年度精華町議会定例会12月会議町長挨拶要旨
1.はじめに
本日は、議員の皆様方には、公私ともご多用のところ、令和5年度精華町議会定例会12月会議にご出席を賜り、誠にありがとうございます。
平素は、精華町発展のために、町行政全般にわたりまして、格別のご尽力とご協力、並びにご意見、ご指導を賜っておりますことに、心からお礼を申し上げます。
去る11月19日に開催した、せいか祭りは、素晴らしい秋晴れに恵まれ、議員の皆様にも多数ご参加いただく中で、昨年を上回る約3万7千人もの方々にご来場をいただき、大きな混乱や事故もなく、大盛況のうちに終えることができました。
誠にありがとうございました。
さて、私は、このたびの町長選挙におきまして、町民の皆さんをはじめ、各方面からの力強いご支援ご厚情を賜り、引き続き、町政の重責を担わせていただくことになりました。
そこで、三原議長のお許しを得て、2期目初めてとなります本会議にあたり、これからの4年間の町政運営にあたります、私の基本的な考えについて、所信を述べさせていただきます。
10月24日の初登庁では、多くの議員の皆さまにお迎えいただきましたことに、改めて、心よりお礼申し上げます。
さて、二度目の挑戦となった町長選挙でありましたが、結果として、異例とも言える選挙となり、投票率も残念ながら過去最低を記録しました。
そのような中にあっても、多くの町民の皆さんが、貴重な一票を投じていただき、私の1期目町政4年間の実績に対するご評価をいただいたものと受け止めております。
もちろん、その実績は私一人のものではありません。
町政の推進に関わっていただいた全ての皆さんのご協力の賜物であり、2期目の町政運営につきましても、引き続き、皆さんのご支援ご協力を賜りながら、全身全霊でまい進してまいります。
2.町政運営の基本的な考え
それでは、これからの2期目4年間の町政運営にあたります私の基本的な考えを申し上げます。
議員の皆さんもご承知のとおり、本町では、今年度から第6次総合計画がスタートし、「人がつながり夢を叶える学研都市精華町」というまちの将来像を目指して、まちづくりに取り組んでおります。
その上で、1期目の町政運営の中心に据えてまいりました「精華町の未来のために」という私の信念は変わることなく、町民の皆様の幸福度をさらに高めるため、公約で掲げた四つの柱と、それに基づく16の項目をまちづくりの基本的な政策として町政を進めてまいります。
1. 学研都市のまちづくり
第一に、本町の未来のために、その最も中核となる取り組みは、「学研都市のまちづくり」であります。
この柱では、「学研狛田地区の建設促進と一層の企業誘致」、「狛田駅周辺整備の推進」、「国道163号拡幅や生駒と結ぶ学研連絡道の整備促進」、「京阪奈新線新祝園ルート延伸の推進」の4項目を掲げました。
わがまちにとって、学研都市建設を成功させることは最も重要な課題であります。
今を生きる私たちは、このまちを将来にわたり学研都市の中心都市として発展させるため、産業集積と人口定着で財政力を高め、「自立都市」へと成長させるという大きなミッションを背負っています。
こうしたことから、私は引き続き、「学研狛田地区の建設促進と一層の企業誘致」を進めます。
学研狛田地区を精華町の「産業集積の拠点」として整備されるよう誘導し、そこに大中小、様々な企業の立地を促進し、自立のまちづくりを目指します。
また、私のライフワークとなっている「京阪奈新線新祝園ルート延伸の推進」については、学研都市京都府域3市町と京都府が連携し、学研都市推進機構や鉄道事業者など関係機関の協力を得た中で、地域公共交通計画を策定することにより、「国策化」につなげてまいりたいと考えております。
2. 子どもを守るまちづくり
第二に、本町の未来のために柱となる取り組みは、「子どもを守るまちづくり」であります。
この柱では、「町立小中学校給食の完全無償化」、「妊娠・出産から就学まで安心の子育て支援」、「科学のまちの子どもたちプロジェクトの推進」、「ICT教育と学校トイレ洋式化・体育館空調整備の推進」の4項目を掲げました。
精華町では、今から55年も前、昭和43年の「こどもを守る町」宣言以来、子どもを守るまちづくりが盛んに行われてきました。
近年、民間調査によりますと、精華町は子育て世帯にとっての住みやすさランキングで絶えず上位の評価を得ています。
私は、子どもたちは「まちの宝」であるとの強い願いから、中学校給食の実現を1期目公約の一丁目一番地に掲げ、全力を傾注してまいりました。
それが実現できた今、さらに一歩前に踏み出し、財源確保にめどをつけ、「町立小中学校給食の完全無償化」に取り組みます。
3. 健康長寿のまちづくり
第三に、本町の未来のために柱となる取り組みは、「健康長寿のまちづくり」であります。
この柱では、「健康づくり拠点施設の建設」、「せいか365健康増進プロジェクトの推進」、「高齢者社会参画の一層の促進」、「防災受援施設を兼用できるスポーツ施設建設の推進」の4項目を掲げました。
本町では、平成25年の国保税と介護保険料の値上げを契機として、健康増進をまちの中心的政策に据えようと試みてきました。
しかしながら、本町には健康づくりの拠点施設である保健センターが未だに整備されていません。
私は、この重要政策について、防衛省に対してまちづくりへの協力を求めながら、「健康づくり拠点施設の建設」を進めます。
4. イノベーションのまちづくり
第四に、本町の未来のために柱となる取り組みは、「イノベーションのまちづくり」であります。
この柱では、「新たな価値創造による住民満足度の向上」、「調和のとれた持続可能都市の推進」、「魅力ある観光振興と農業6次産業化の推進」、「公平公正で町民からの評価の高い役場づくり」の4項目を掲げました。
これまで本町の行政では、新しい時代を切り開くため、まったく新しい発想で、新しい価値を生み出そうという精神に満ち溢れた先人たちが、「学研都市精華町」の発展の礎を築いてくれました。
これら先人たちの遺伝子が、本町の行政には脈々と受け継がれています。
私は、持ち前のガッツと熱意をもって、先人たちから受け継いできた遺伝子を呼び覚まし、「新たな価値創造による住民満足度の向上」のため、行政全体がワンチームとなって全員で政策イノベーションを起こせるよう、リーダーシップを発揮したいと考えております。
3.むすびに
以上、私の2期目の町政運営にあたっての基本的な考えについて、所信の一端を述べさせていただきました。
今回の選挙戦を通じて、行政はさらなる情報提供とわかりやすい説明が求められていることを実感しました。
とりわけ、町政における課題を、長と議会が互いにしっかりと共有し、真摯に向き合い、丁寧に議論を重ねていく必要があると考えます。
引き続き、議会議員の皆様のご理解とご協力を賜りますよう心からお願いいたしまして、私の町長就任の挨拶、並びに、所信表明とさせていただきます。
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更新日:2023年11月28日