令和8年 町長から職員への年頭訓示

1.はじめに

皆さん、新年、明けましておめでとうございます。

令和8年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げ、職員の皆さんに訓示を行います。

岡本議長様をはじめ、町議会議員の皆様、町内各種団体の皆様、町立小・中学校の校長先生、相楽広域行政組合の皆様、ほか、多くの皆様のご臨席を賜りまして、心より、お礼を申し上げます。

今年も、役場の館内テレビ放映を行っていますので、職場で業務に従事されている職員の皆さんには、仕事をしながら、耳を傾けていただけたら幸いです。

年末から年始にかけて、ごみ収集とその処理、日直業務、相楽広域行政組合での休日応急診療所など、町民の安全・安心のため、業務にあたっていただいた職員の皆さん、本当にご苦労様でした。

とりわけ、12月24日に精華大通りの共同溝で発生した水道送水管の漏水事故では、町内に立地する日本ニューロンさんの補修部材製作の協力を得て、応急復旧作業に臨み、年末年始も交代で監視に当たってくれた職員の皆さんには感謝申し上げます。

今年の年末年始は、昨年に続き、長い休みとなりましたが、皆さん有意義に過ごしていただけたでしょうか。

今年も、こうして職員の皆さんと共に、新たな年を迎えられたことを、大変、嬉しく思います。

2.昨年を振り返る

さて、昨年一年を振り返りますと、まずは何と言っても4月に開幕した大阪・関西万博であります。

日本全国はもちろん、全世界から2千5百万人の方が会場を訪れ、関西地域の魅力発信や経済の振興に繋がったはずであります。

各パビリオンでは、世界各国の文化や未来の暮らしを体験することができ、私が訪れた「いのちの未来」パビリオンでは、アンドロイドと一緒に暮らすことになる未来を想像し、命について考えさせられたことが強く印象に残っています。

また、ここ学研都市では、「けいはんな万博」も開催され、「けいはんなアバターチャレンジ」をはじめとした様々な取り組みが行われ、多くの方に来場いただくことができました。

学研都市はポスト万博シティに位置付けられており、万博で描かれた「いのち輝く未来社会」を実験で終わらせず、暮らしの中での実装化を通じ、実現していくことが我々の使命であると、改めて感じたところです。

一方、足元の経済を見てみますと、景気は全体として緩やかな回復基調にあり、企業税収や賃金も上昇傾向が続いているものの、それを上回る物価高騰が続いたため、多くの住民の皆様の感覚としては、依然として生活は苦しいという状況にあります。

昨年末には、政府の総合経済対策が決定されたことを受け、いち早く住民の皆様や事業者の皆様に支援をお届けするため、急ではありましたが議会にお願いをし、12月会議の会期を延長していただき、補正予算をご審議・ご可決いただいたところです。

職員の皆さんには、年明け早々ではありますが、速やかに支援が行き渡るよう、迅速かつ適切な予算の執行をお願いいたします。

一方で、12月20日に起こった近鉄京都線での車両火災事故は、誠に痛ましい出来事でありました。

お亡くなりになられた喜多前消防団長のご冥福を心よりお祈りするとともに、学研都市の玄関口である祝園駅・新祝園駅周辺の抜本的な改善に向けた取り組みに、決意を新たにしたところであります。

3.職員の皆さんに伝えたいこと

さて、仕事始めの今日、今年は皆さんに私から伝えたいことを二つお話します。

一つ目は、精華町の町政を貫(つらぬ)く基本政策を学び直そうということです。

昨年、町制施行70周年を迎えた精華町。私は、歴代町長をはじめ、諸先輩方が何を目指して努力されて来たのか、改めて我が町の歴史を振り返っていました。

昭和30年、西暦1955年当時、人口9千人余りだった精華町が、今や3万5千人を超える人口を擁するまちへと発展したわけでありますが、それは決して平坦な道のりではありませんでした。

まず初めの大きな試練は、昭和35年、西暦1960年に旧日本陸軍、そして米軍火薬庫用地の返還闘争を断念し、陸上自衛隊の基地との共存を受け入れたことであります。

まちの発展には産業集積と人口定着が必要と考え、火薬庫用地返還の暁(あかつき)には、工業団地と住宅団地の開発が思い描かれていたことが、当時の記録から伺えます。

その夢が潰(つい)えた後に、大きな期待を寄せたのが、昭和53年に発表された学研都市構想でありました。

当時の町長や幹部職員全員が筑波研究学園都市を訪問し、学研都市をどう受け入れ、活用できるのか、懸命に勉強していた跡が残っています。

しかしながら、学研都市建設の当初は、様々な規制を課せられ、産業立地は認められず、ここでも期待を大きく裏切られることになります。

そうした中で、この20年来、国や京都府の理解を得ながら、学研地区内における産業立地を促進し、そして、いま私は、将来にわたりさらなる発展が約束されるよう、「川上から川下まで」、生産施設を含め、幅広い産業がこの地に根付くようにと、努力を続けているわけであります。

継承すべき基本政策はこれだけではありません。

職員の皆さんには、精華町の高い住民福祉の水準を維持、発展させていくためにも、こうした精華町の基本政策をしっかりと学び直し、ぜひ将来に繋げてもらいたいと考えています。

二つ目には、挨拶と声掛けで「職員力」を高めようということです。

私が令和元年10月に初当選し、町長に就任した時は、ちょうど精華町始まって以来の職員不祥事への対応で、役場全体が重苦しい空気に包まれており、私は「風通しの良い職場づくり」を呼びかけました。

以来、その後のコロナ禍を乗り越え、入札制度改革をはじめ、内部統制体制の整備や公益通報制度への対応などにも取り組み、町村レベルで見れば、精華町は群を抜いて成長したかのように見えます。

しかしながら、私はまだ満足していません。

皆さん、これまでもお話してきましたが、挨拶、声掛けを励行(れいこう)しましょう。

いまやAIをはじめICTの活用が必須となる中、そうであるからこそ、人と人との心のかよった意思疎通が重要となります。

相手の顔を見て、目と目を合わせ、挨拶をしましょう。人知れず努力している部下や同僚の様子を観察し、励ましの声掛けをしましょう。

そして、もっと褒め合いましょう。

皆さんと一緒に「風通しの良い職場づくり」を作り上げていきましょう。

組織としての「職員力」とは、こうした日々の意思疎通が豊かに行われてこそ、培われるものであります。

私も率先して挨拶しているつもりですが、あいにく耳が聞こえにくいため、私に挨拶をしてくれる場合は、しっかりとわかるような仕草と大きな声で頼みます。

今日から、よろしくお願いします。

4.むすびに

私の話はこれぐらいにしまして、皆さん、今日から仕事始めであります。

来年度の予算編成作業も大詰めを迎えており、明日から理事者査定です。

「精華町の未来のために」、イノベーションを巻き起こしながら、やるべきことを精一杯実行していきましょう。

最後になりましたが、今年一年、健康には十分気をつけていただき、精華町にとって、皆さんにとって、良い年となりますよう、心から祈念をいたしまして、年頭訓示とさせていただきます。

ありがとうございました。

令和8年1月5日       

精華町長 杉浦 正省

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更新日:2026年01月08日