木津川洪水時の避難要領について
1.はじめに
本避難要領は、集中豪雨や台風などにより未曽有の豪雨が発生し、木津川の洪水が発生又は予期される場合に、洪水浸水想定区域内の住民の皆さんがとるべき行動をお伝えするものです。
2.前提とする降雨
国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所から令和2年9月に公表された、想定し得る最大規模の降雨を前提としています。
- 雨量:木津川の加茂地点上流で12時間総雨量が358ミリメートル
- 年超過確率:1000分の1(いわゆる千年に一度の大雨)
3.説明項目
- 木津川浸水想定区域
- 警戒レベルと精華町の水害時の避難基準
- 各警戒レベルにおける住民の皆さんがとるべき行動
- 避難の方法
- 避難情報の伝達
- その他
4.木津川洪水浸水想定区域
前提とする降雨により木津川が氾濫した場合の精華町内の浸水想定区域については、住民の皆さんに、既にお配りするとともに精華町のホームページに掲載しております精華町防災マップ(浸水・土砂災害ハザードマップ)に記載している他、淀川河川事務所のホームページなどで確認していただくことができます。
木津川洪水浸水想定区域(想定最大規模)(PDFファイル:5.6MB)
精華町防災マップ(浸水・土砂災害ハザードマップ)(PDFファイル:6.7MB)
5.警戒レベルと精華町の水害時の避難基準
(1)警戒レベル
住民の皆さんが災害発生の危険度を直感的に理解し、的確な行動をとることができるよう、令和元年6月より避難に関する情報や防災気象情報等の防災情報を5段階の「警戒レベル」を用いて伝えるものです。令和元年台風19号の後、令和3年4月に災害対策基本法が改正され同年5月から避難情報を用いて伝えています。
(2)精華町の洪水等の避難基準
洪水時等の避難基準には、大きく分けて木津川を含む各河川と土砂災害の基準に区分し設定しております。発令基準に該当しましたら、町から避難指示等を発表します。
6.各警戒レベルにおける住民の皆さんがとるべき行動
(1)警戒レベル1
災害発生の危険性は、まだ低い段階ですが、気象庁から警戒レベル1「早期注意情報」が発表された場合には最新の防災気象情報などに留意するなど、災害への心構えを高めてください。
早期気象情報は、気象庁のページで確認することができます。
(2)警戒レベル2
気象庁から警戒レベル2「大雨注意報」や「洪水注意報」等が発表され、災害発生注意が高まってきた段階です。
精華町の防災マップ等で災害の危険のある区域や避難場所、避難経路、避難のタイミングの再確認など、避難に備え、自らの避難行動を確認してください。
大雨注意報や洪水注意報等は、気象庁のページなどで確認することができます。
(3)警戒レベル3
精華町から警戒レベル3「高齢者等避難」が発表された段階です。
避難に時間がかかる高齢の方や障がいのある方、避難を支援する方などは危険な場所から安全な場所へ避難しましょう。
土砂災害の危険性がある区域や急激な水位の上昇のおそれがある河川沿いにお住まいの方も、避難の準備が整い次第、この段階での避難が強く望まれます。
また、それ以外の方も普通の行動を見合わせたり、いつでも避難できるように準備をしたり、危険を感じたら自主的に避難してください。
(4)警戒レベル4
精華町から警戒レベル4「避難指示」が発表された段階です。
この段階は、災害が発生する危険が高まっており、速やかに浸水想定区域から避難先へ避難する必要があります。
浸水想定区域内の住民の皆さんは全員速やかに想定浸水区域外に避難してください。
警戒レベル3高齢者等避難と同様に、避難経路については、冠水している場所は避けるなど、当時の状況に応じ少しでも安全な経路を選択して避難先に移動をお願いします。
(5)警戒レベル5
精華町から警戒レベル5「緊急安全確保」が発令された段階です。
既に災害が発生しているか又は災害が発生直前であったり、確認できていないもののどこかで既に発生していてもおかしくない状況です。命の危険な状況ですので、直ちに安全な場所で命を守る行動をとってください。
警戒レベル5になってからでは、安全な避難が難しい状況です。予定していた避難場所への避難が危険な場合には、近傍の指定緊急避難場所や高い建物に移動するなど、少しでも身の安全を確保するための行動をとるようにしてください。
7.避難の方法
(1)避難行動判定フロー
災害時にとるべき避難行動をフローチャート形式で選択できます。災害に備えフローを活用して「あなた自身がとるべき避難行動は何か?」を把握するため事前準備や災害時の対応について確認ください。安全な場所に住んでいて身を寄せられる親戚や知人がいない場合には、指定緊急避難場所又は町が開設している避難所等に避難をしてください。
(2)避難先
町で指定する避難先は、指定緊急避難場所、指定避難所などがあります。
指定緊急避難場所は、命を守るために緊急的に避難する場所です。
指定避難所は、避難者が一定期間生活する施設です。
指定緊急避難場所
既にお配りしております精華町防災マップ(浸水・土砂災害ハザードマップ)や避難先一覧をご確認ください。
精華町防災マップ(浸水・土砂災害ハザードマップ)(PDFファイル:6.7MB)
指定避難所など
避難先と避難者の概要をまとめておりますのでご確認ください。
細部は、避難先一覧、精華町防災マップ(浸水・土砂災害ハザードマップ)をご確認ください。
精華町防災マップ(浸水・土砂災害ハザードマップ)(PDFファイル:6.7MB)
8.避難情報の伝達
避難情報が発令された場合には、ご近所の皆さんと声を掛け合って、安全・確実に浸 水想定区域から避難をお願いします。
警戒レベルや避難情報は、順番に発令されるとは限りません。気象状況や河川の状態など急激に変化する場合がありますので、注意してください。
災害が発生した時に、安全に避難行動をとることができるように、普段から皆さんが住む地域には、どのような災害の危険が潜んでいるか、災害が発生した時の避難場所はどこか、また、安全な避難経路といった事項を、防災マップ(浸水・土砂災害ハザードマップ)、各地区のマイ防災マップなどを活用して確認してください。
(1)伝達手段
精華町からの避難情報伝達手段は、防災行政無線や登録者へのメール配信など各種手段がありますのでご確認ください。
(2)発表例
精華町からの避難情報(警戒レベル3高齢者等避難)の発表例は次のとおりです。
こちらは、精華町です。
木津川の洪水浸水想定区域に対し警戒レベル3高齢者等避難を発令しました。
高齢者や障害のある人など避難に時間のかかる方やその支援者の方は、避難場所や安全な親戚・知人宅等に速やかに避難してください。
避難時は、水分や食糧、毛布等を持参してください。
対象区域は…です。
避難場所は…です。
9.その他(自主防災組織、住民の皆様へのお願い・お知らせ)
(1)お願い
自主防災組織や住民の皆様に、以下の計画、マニュアル等を作成いただいたところです。
- 地区防災計画
- 各小学校区の避難所運営マニュアル
- マイタイムライン
- マイ防災マップ
災害発生時、これらの計画、マニュアル等を活用いただき避難に役立ててください。
そのためには、平時のうちに、作成した計画、マニュアル等を使用し防災訓練を実施または参加し、同計画、マニュアル等への理解を深めるとともに、課題を発見し所要の修正を行い、質を高めておくことは大変有効な方法と考えられます。
(2)お知らせ
木津川洪水時の避難について、より分かりやすくお知らせするため、避難マップの作成を進めています。
- 木津川洪水浸水想定区域のうち、特に木津川に近接し、かつ、集落が集中している地区を中心とした避難マップを先行して作成しました。
- 木津川洪水浸水想定区域全域等を対象とした避難マップは、研究中であることから、完成形のイメージをお伝えするため、避難マップ(イメージ)を掲載しています。
- この記事に関するお問い合わせ先
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総務部 危機管理室
〒619-0285 京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字北尻70番地
電話番号:0774-95-1928
ファックス:0774-93-2233
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更新日:2024年04月01日