特定外来生物(アライグマ・ヌートリア)の被害対策

特定外来生物とは

もともと日本におらず、海外から国内に持ち込まれた生物を「外来生物」といい、外来生物のうち日本の生物・生態系に重大な被害を与えるもの、人に重度の障害や重傷を与えるもの、農林水産物への繰り返し継続した重大な被害を与えるものが、「特定外来生物」に指定されています。

「特定外来生物」は、「外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)」により、飼育・栽培・保管・運搬・販売・輸入などが原則として禁止されています。  

アライグマやヌートリアなどの野性動物にはエサを与えたり、触ったりしないでください。アライグマは気性が荒く、ヌートリアは大きな鋭い前歯をもっており、大変危険です。

アライグマについて

アライグマとは

アライグマは北アメリカ原産の野生動物で、日本では1970年代にアライグマを題材としたアニメが放映され、ペットとして多くのアライグマが輸入されました。しかし、大きくなると気が荒く凶暴になるため、飼いきれなくなって放されたり、手先が器用なので飼育檻から逃亡するケースが続出しました。そして、日本には天敵がおらず、環境への適応能力が高いため、全国各地で繁殖し、農作物を荒らす等の被害が深刻化しています。

アライグマの特徴とタヌキとの違い

アライグマの特徴

顔…眉間に黒い筋

ひげ…白

尾…太く、長く(20~40センチ)、リング状のしま模様がある

足跡…5本の指に分かれ、人の手に近い形。前足で物をつかむことができる。

タヌキの特徴

顔…耳が丸く、ふちは黒い

ひげ…黒

尾…短く(20センチ以内)、しま模様はなく先が黒い

足跡…花模様、犬のような足

ヌートリアについて

ヌートリアとは

ヌートリアは南米原産の大型のネズミの仲間で、良質な毛皮を持つため、軍服用として養殖されていました。しかし、終戦とともに需要が減少し、養殖場は閉鎖され野外に遺棄され、主に西日本に定着しました。水辺に近いところにある植物を旺盛に食べるため、農業被害が各地で生じています。

ヌートリアの特徴

〇全身は茶色で、目と耳は小さく、体重は4~7キログラムで、日本に生息するネズミの仲間では最も大きい。

〇頭から尻尾の付け根ばでは50~70センチメートル、尾の長さは30~50センチメートル程度。尾は円筒状で細長く、毛はほとんど生えていない。

〇上下2本ずつの門歯は大きく、オレンジ色をしており、口のまわりだけが白っぽい。

〇泳ぎが非常に得意で、水辺の植物や水稲、野菜などを食べる。

〇水辺近くにある土手や田畑の畔に、直径20~30センチメートル、奥行き1~6mの枝分かれしたトンネル状の巣穴を掘る。

アライグマ・ヌートリアを捕獲するためには

 精華町では、「外来生物法」に基づく「アライグマ防除実施計画」及び「ヌートリア防除実施計画」を策定しており、既に野生化しているアライグマ及びヌートリアを捕獲・処分するなどの「防除」が実施可能です。

  精華町有害鳥獣対策協議会は、野生鳥獣による被害防止対策の充実・強化を図るとともに、関係機関と連携の下、総合的かつ効果的な被害防止体系を確立し、農林水産物及び生活環境の被害の軽減等に資することを目的として事業を実施しています。

  その事業の一環として、アライグマとヌートリアの捕獲のため、オリを貸出ししていますので、希望される方は下記のところにお問い合わせください。(数には限りがあります)

 なお、アライグマ以外のタヌキやイタチ、ハクビシンなどを捕獲した場合は、放してください。

 また、伝染病を媒介する可能性があるので、捕獲の際には、かまれたり引っかかれたりしないよう注意を払ってください。  

〇連絡先:精華町有害鳥獣対策協議会事務局(事業部産業振興課内)

    電話番号:0774-95-1903

参考となるホームページ

この記事に関するお問い合わせ先

事業部 農政課 農業振興係・農地保全係
〒619-0285 京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字北尻70番地

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更新日:2019年03月15日