春日詣
平安時代、藤原氏の首長であった藤原忠平が春日大社に参詣してから、藤原氏の恒例の行事となった春日詣(かすがもうで)。
その経路は
一つが平安京から南東に下り、宇治を経て南下して木津で木津川を越えるコースです。
もう一つは、平安京から南西に下り、木津川の西側を南に下って現在の奈良市歌姫町を越えるコースです。こちらは精華町を越えるコースでもあります。
平安時代の後半に入ると、精華町は奈良や吉野へと参詣する平安貴族たちが往来することが多くなります。祝園(波々曽之毛利)は紅葉の名所で、紅葉の歌枕として、たくさんの和歌によみこまれました。
紅葉の歌詞となった、ははそ(のもり)をよみこんだ和歌
『梁塵秘抄』
ふゆくとも ははそのもみち なちりそよ ちりそよなちりそ いろかへてみむ
『千載和歌集』
吹きみだる ははそが原を みわたせば 色なき風も 紅葉しにけり <加茂 成保>
『新古今和歌集』
時わかぬ 浪さへ色に いづみ河 ははその杜に 嵐吹らし <藤原 定家>
『金槐和歌集』
泉川 ははその杜に なく蝉の こゑのすめるは 夏のふかさか <源 実朝>
『新勅撰和歌集』
さほやまの ははそのもみぢ いたづらに うつろふあきは ものぞかなしき <藤原 基綱>
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更新日:2019年03月15日