子どもを性暴力から守ろう !!
性暴力とは「同意のない、望まない性的行為」のことです。
たとえば、同意していないのに、体をさわられる、抱きつかれる、服を脱がされる、キスされる、性交される、相手の体をさわらされる、裸の写真をとられる、裸の写真をネットにばらまかれる、などは性暴力です。
女の子も、男の子も、被害にあっています
内閣府の調査では
内閣府の調査(注)によると、全体の4.7%、性別でみると女性の8.1%、男性の0.7%が、不同意性交等の被害経験があると回答しました。
そして、被害にあった時期をみると、子どもの頃の被害が半数近く(47.2%)もあったのです。
小学校入学前……7.9%
小学生のとき……15.0%
中学生のとき……6.4%
中学卒業から17歳まで……17.9%
(注)令和5年内閣府「男女間における暴力に関する調査」 複数回答可のため合計は100%になりません
子どもの被害は見つかりにくい
子どもは、性暴力にあっても何をされているのか意味がわからなかったり、どう話せばいいかわからなかったりします。
また、加害者が顔見知りだったり、加害者から「2人だけの秘密だよ」と口どめされたり、強迫されたりして、被害を言い出せなかったりします。
加害者の卑劣な手口
加害者は、子どもの純真さ・興味・弱みにつけこむ
たとえば、こんな言葉で子どもに声をかけて誘い出す・・・
- 道をおしえてくれる?
- ちょっと手伝ってくれる?
- 気分が悪いから助けてくれる?
- 一緒に犬を探してくれる?
- ママのところに連れて行ってあげる
- 珍しいペットを見に行こう
- ゲームさせてあげるよ
- 泊めてあげるよ
- 〇〇を買ってあげるよ
加害者が子どもを手なずける「グルーミング」
グルーミングとは、性的な目的で子どもを手なずける行為です。加害者は優しく子どもに近づき、徐々に親しくなって子どもを安心させ、信頼させて、性的行為に及びます。
加害者は、とてもよく知っている人、ネットで知り合った人、見知らぬ人、などさまざまです。
子どもは加害者に口止め・脅迫されたり罪悪感をもたされたりしていて、とても困っているのに被害を言い出せなかったりします。
子どもを被害者にも加害者にもしないために
子どもに「プライベートゾーン」を教えよう!
プライベートゾーンとは、口と、水着でかくれるところ(胸・性器・おしり)で、じぶんだけのとてもだいじなところです。(下図参照)
プライベートゾーンの大切さを知っていると、プライベートゾーンを守ったり、プライベートゾーンに侵入されそうになった時におかしいと気づけたりします。
子どもが自分の身を守れるように、子どもを性暴力の被害者・加害者・傍観者にしないために、子どもにプライベートゾーンとその大切さを教えましょう。
1. 口と水着でかくれるところは、自分だけのだいじなところで、プライベートゾーンという
2. 水着でかくれるところは、人に見せたりさわらせたりしない
3. 人の水着でかくれるところも、見たりさわったりしない
4. もし、水着でかくれるところをさわられたりして嫌な気持ちになったら
→ 「いやだ」と言う。にげる。信頼できる大人に話す。
→ 身近な大人に言えない時は、次の相談機関に相談しよう!
ミニ絵本「プライベートゾーン それなあに?」をご活用ください
子どもに プライベートゾーン とその大切さを知ってもらうために、次のようなミニ絵本「プライベートゾーン それなあに?」を製作しました。(A6判全8ページ)。
人権啓発課の窓口や町立図書館においていますので、ミニ絵本を見ながら子どもにプライベートゾーンを教え、いろいろお話してください。
ミニ絵本「プライベートゾーン それなあに?」(PDFファイル:4.4MB)
子どもから性暴力被害をうちあけられたら
子どもは、あなたを信じて、言いにくいことを話してくれています。
どうか、子どもの言葉をさえぎらず、否定せず、動揺しないで話を聴いてください。
“魂の殺人” ともいわれる性暴力に、一番傷つき、困っているのは子どもです
「あなたが悪い」と子どもを責めたり、「忘れなさい」と被害をなかったことにしたりするのは絶対にやめましょう。
子どもは体や心に大きな傷を受けています。時間がたっていても恐怖や不安で混乱した状態にあったり、何だか不快な意味のわからない記憶が残ったり、記憶をなくしていたり、成長して行為の意味を知り深く傷ついたりします。
次のような相談窓口がありますので、ご相談ください。
性暴力の相談窓口
こちらは18歳以下の子ども専用の相談先です。
児童相談所
- 電話番号
189 (最寄りの児童相談所につながります) - 受付時間
毎日24時間
チャイルドライン
- 電話番号
0120-99-7777 (通話無料) - 受付時間
毎日16時~21時
18歳までの子ども専用で、電話やチャットでいろんなことを相談できます。
通話料は無料です。
チャット相談・詳細は「チャイルドライン」のページからアクセスしてください。
http://www.childline.or.jp/
子どもの人権110番(法務局)
- 電話
0120-007-110 (最寄りの法務局につながります) - 受付時間
平日8時30分~17時15分 (祝日、年末年始を除く)
令和6年度「子どもを性暴力から守ろう」啓発パネル展の様子
過去の「子どもを性暴力から守ろう」啓発パネル展の様子
- この記事に関するお問い合わせ先
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住民部 人権啓発課
〒619-0285 京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字北尻70番地
電話番号:0774-95-1919
ファックス:0774-95-3974
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更新日:2024年07月22日