ペットの行動にはご注意を!

ペットの行動に対する責任は飼い主にあります

散歩中の過失における賠償命令の事例

2015年6月、大阪府高槻市の住宅街で散歩中の飼い犬が突然走り出した際、飼い主の手からリード(引綱)が離れ、ランニングをしていた40代の男性会社員が走ってきた犬を避ける際に転倒し、右手首を粉砕骨折する事故がありました。

男性には、右手首に障害が残り、犬の飼い主に対して約4000万円の損害賠償を求めて訴訟を起こしました。

その裁判の判決では、大阪地裁は平成30年3月23日、飼い主がリードから手を離した過失を認め、約1280万円の支払いが命じられました。  

飼い主の責任

飼い主側は、上記の裁判で「故意にリードを離したわけでなく、男性にも周囲を確認する義務があった」と主張しましたが、判決理由で、飼い主に対して、

「散歩の際は動物をつなぎとめるという基本的な注意義務を違反した過失は重い」

と指摘されました。

このように、動物の飼い主は、ペットの行動によって与えた損害を賠償する責任を負う必要があります。

また、民法第718条(動物の占有者等の責任)、第709条(一般の不法行為責任)においても、動物には、潜在的危険性があるため、飼い主の責任を厳格化しています。

以上のことから、動物の飼い主のみなさまには、ペットを飼うという行為は重い責任が伴うことを再度認識していただき、適正飼養をお願いします。  

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更新日:2023年11月01日