ガソリンの取り扱いに注意

2013年に京都府福知山市の花火大会会場で多数の死傷者を出す火災が発生しました。新聞やニュースなどでは、ガソリンの不適切な取り扱いが火災の原因と報道されました。多くの人が集まる夏祭りや地域の行事などでガソリンを使用する際には、細心の注意が必要です。

福知山市花火大会火災でのガソリンの不適切な取り扱い

  • 発電機にガソリンを給油する際に、減圧用の調整ネジで携行缶の内圧を下げなかった。そのためキャップを開けると同時に、大量のガソリン蒸気が噴出した。
  • 高温で火花を発する機械器具(発電機)の真横に、ガソリンの携行缶を長時間置いていた。
  • 発電機を稼働させたまま、給油しようとした。

ガソリンの特性

  • ガソリンは気温マイナス40度でも気化し、可燃性蒸気が発生します。静電気などの非常に小さな火花などで容易に引火し、爆発的に燃焼するとても危険な物質です。
  • ガソリンは気化しやすく、その気化した可燃性蒸気は空気より約4倍の重さがあるので低い側溝などに滞留しやすく、ガソリンの容器から離れたところでも、火花などで容易に引火する危険性があります。

ガソリンを入れる容器

消防法令に適合した金属製の携行缶

ガソリンを入れる容器は、消防法令により一定の強度のある材質を使用することと、容量が制限されています。消防法令の基準に適合した容器を使用しましよう。特に灯油用ポリエチレンかんにガソリンを入れることは非常に危険ですので絶対にやめましょう。

ガソリンの購入・保管

  • 車の給油以外で、ガソリンを購入する場合は、消防法令の基準に適合した容器で、店員が給油などを行っている「フルサービス」のガソリンスタンドで購入してください。セルフスタンドでは購入できません。
  • ガソリンは揮発性が極めて高く、火災が発生すると爆発的に広がるので、ガソリンを容器に入れて長期保管することは極力控えてください。

ガソリン取り扱いの留意事項

  • ガソリンを使用・保管する周辺で火気や火花を発する機械器具などを用いない。強風や乾燥注意報が発令されている際には取り扱いを中止してください。
  • ナイロン、ポリエステルなどの静電気の発生しやすい服装では取り扱わないでください。
  • 静電気による着火を防止するため、消防法令の基準に適合した金属製容器に貯蔵し、地面に直接置くなど静電気の蓄積を防ぐ必要があります。
  • ガソリン蒸気が流出しないように、携行缶は密栓してください。ガソリンは火気や高温部から離れた直射日光の当たらない通風、換気の良い場所で保管・使用してください。特に夏はガソリン温度が上がってガソリン蒸気圧が高くなります。
  • 携行缶での取り扱いの際には、開口前の減圧用の調整ネジの操作など、取扱説明書などに書かれた容器の操作方法に従い、こぼれ・あふれなどがないよう細心の注意をしましょう。
  • ガソリン使用機器の取扱説明書などに記載された安全上の留意事項を厳守し、特にエンジン稼働中の給油は絶対しないでください。
  • 携行缶が破損・劣化している場合は、直ちに使用を中止してください。
この記事に関するお問い合わせ先

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更新日:2019年03月15日