明日の農業を担う若者や研究者が集うキャンパスを、一度、訪ねてみませんか。東の芝生広場や水生花園は広く市民に開放され、西エリアでは農場実習で収穫された野菜の販売や、講演やこどもが農業体験できるイベントもあります。
私たちの身の回りにある野菜や果物、花々、稲や大豆などの穀物類は、野生のままでは収穫量も少なく、味や姿も素朴な植物が大半です。それらを、生産農家が栽培しやすく、おいしさと高い栄養価で消費者の心を動かす食卓の主役に育てあげるためには、知恵と工夫、絶え間ないチャレンジが欠かせません。
いま、そして明日の農業を支える最先端の研究と実践、そのフィールドが精華町にあることをご存知ですか。京都府立大学の精華キャンパス(
里山に囲まれた14・6ヘクタールの広大なキャンパスには生命環境学部の附属農場があり、多様な品種の果樹や野菜が栽培されています。学生たちは遺伝子工学や果樹園芸学など5つの研究室に所属し、畑や田んぼで汗を流しつつ、のびのびと学びます。
京都府農林水産技術センターの生物資源研究センターも隣接し、ここからは全国にもファンが多い「京のブランド産品」の紫ずきん(黒大豆エダマメ)や万願寺甘とうも誕生し、進化を続けています。